中国の乳業はこの10年間で、どの程度の発展を遂げたのだろうか。22日に発表された「中国乳業品質報告書(2018)」によると、昨年の中国の生乳抜取検査合格率は99.8%で、メラミンなどの重点管理禁止添加物の抜取検査合格率は9年連続で100%を維持している。乳製品の抜取検査合格率は99.2%、乳幼児用粉ミルクの抜取検査合格率は99.5%で、食品のうちトップ水準を保っている。また中国農業農村部が3年連続で展開したサンプル評価を分析したところ、国産乳製品の品質が輸入品を大きく上回っていることが分かった。
中国農業農村部生乳・乳製品品質監督検験測試(北京)センター主任、中国農業科学院研究員の王加啓氏は「世界先進水準と比べても、中国の乳製品の全体的な安全状況は、すでに高い水準に達している」と述べた。
説明によると、中国は9年連続で生乳品質安全観測計画及び特別改善行動を実施している。観測範囲にはすべての工場と輸送車両が含まれる。「乳幼児用粉ミルク源安全の6つの措置」を実行し、乳幼児用粉ミルク源の監督管理を強化した。2017年には生乳を2万3000ロット抜取検査し、工場を延べ1万300回、輸送車両を延べ8300台抜取検査した。
王氏は「品質評価を分析したところ、国産乳製品の品質は輸入品を大幅に上回ることが分かった。輸入液体牛乳は品質保持期限が長く、活性化タンパク質の含有量が非常に少なく、フロシンの含有量が多い」と指摘した。消費者は高品質の牛乳を飲みたければ、現地生産の牛乳を優先するべきだ。輸入品は中国に届くまで長距離輸送されており、保存期間が長く、加工温度が高いという3つの問題がある。そのため品質が大幅に低下し、中国人消費者にとって最良の選択肢とは限らない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月27日