中国の習近平国家主席は2013年の秋、西のカザフスタン、南のインドネシアを訪問し、前後して「シルクロード経済ベルト」「21世紀海上シルクロード」(合わせて「一帯一路」)という重大なイニシアチブを打ち出した。
この5年間に渡り、一帯一路の建設はロシアが提案した「ユーラシア経済連合」、ASEANの「相互連結全体計画」、トルコの「中間回廊」、モンゴルの「発展の道」、ベトナムの「二つの回廊とGMS(大メコンサブリージョン経済協力)」、イギリスの「イングランド北方経済センター」、サウジアラビアの「ビジョン2030」、欧州対外投資計画などと、政策・計画の結合を実現した。
今年7月まで、世界の100以上の国と国際機関が、中国と一帯一路共同建設の共同文書に署名している。その範囲はユーラシア大陸からアフリカ、ラテンアメリカ、西インド諸島、南太平洋地域まで拡大している。
ロシアのプーチン大統領は「これは有益かつ重要で、将来性のあるイニシアチブだ」と述べた。
ベラルーシのルカシェンコ大統領は「一帯一路には歴史的な意義があり、世界経済の新たな成長源を創り出す」と述べた。
セルビアのヴチッチ大統領は「一帯一路は世界の安定を促すイニシアチブで、精神レベルや物質レベルから各国・文化・国民を一つに結びつける」と述べた。
セネガルのサル大統領は「古代シルクロードに沿い発展する一帯一路は大洋と大陸を跨ぎ、世界各国の人々を結びつける」と述べた。
2017年5月14、15日の両日、第1回一帯一路国際協力サミットフォーラムが北京市で開かれた。29カ国の元首及び政府首脳を含む、140数カ国及び80以上の国際機関の代表者1600人以上が世界各地から北京に駆けつけた。フォーラムではラウンドテーブルサミットの共同コミュニケが発表され、270以上の成果が形成された。各国が共に一帯一路を建設するという、国際的な共通認識が形成された。