先物業の開放は、中国の金融業開放の縮図だ。市場は全体的に、金融業の開放加速を前向きでポジティブに受け止めている。交通銀行チーフエコノミストの連平氏は、商業銀行の規模と質が経営力がに結びついている見方を示した。市場に外資色のある中小銀行が増えれば「ナマズ効果」が発揮され、中国資本銀行の企業ガバナンスメカニズムの改善と経営管理水準の向上を促進し、銀行業の市場競争メカニズムが一層整備されると分析。企業の融資チャネル開拓を後押しし、金融資源の配置効率を高めることで、中国の銀行業による実体経済への寄与を促進するとみている。
南華先物副総経理の朱斌氏は、外資機関に対する開放拡大が、海外一般投資家の参入につながり、海外顧客の開拓において国内機関の回り道が減ると分析した。国内金融機関は、20年余りにわたる発展で良好な土台を築き、国内市場を非常に理解しておりため、外資機関と競争する十分な能力を持っている。また、競争力と先進的経営理念を持つ金融機関の参入は、国内金融機関の国際連動につながり、中国経済のモデル転換・高度化の推進や金融の実体経済への寄与能力の向上にプラスの意義を持つ。