第21回アジアペット展が上海で幕を下ろした。14万平方メートルの会場は大いに賑わい、1300社以上の出展業社が参加し、14万人以上が見物に訪れ、中国のペット経済の盛況ぶりがうかがえる。合理的な価格、品数の揃ったペット用品は来場者を引きつけた。
「胃腸が弱いうちの犬に合うドッグフードはあるか」。輸入ペットフードのブースで上海市民の張然さんが尋ねると、獣医の李渓さんがペットの状態を詳しく聞き、張然さんに腸を整える処方食を勧めた。
犬を飼い始めた頃はドッグフードに幼犬用と成犬用があることしか知らなかったという張然さんはペットを飼って8年になる。張然さんは、「現在は犬種によって専用のドッグフードがあり、病気になったら処方食を与えなければいけないと学んだ」と話す。
李渓さんは、「最近のペットフードは種類が細かい。犬用だけで肝臓、腸管、腎臓など10種類以上の処方食がある」と紹介した。
「狗民網」がアジアペット展期間中に発表した最新のペット業界白書によると、中国の犬猫飼い主の今年の1匹あたり平均消費額は5000元に達し、前年比で15%増え、中国の犬猫ペット市場の規模は1700億元に達した。
肖婉晴さんは、「キャットフードだけで毎月数百元かかる。海外のサイトから輸入品を購入し、さらにトリミング、ワクチン、病気の診察なども合わせると年間1万元近くの出費になる」と話す。
ハイエンド化、スマート化したペット用品は消費者から人気を集めている。米国のある業者はアジアペット展に全自動猫用トイレを出展。重力センサー、自動スクリーニングなどの機能がついており、片付ける頻度を減らすことができる。5000元と高額だが、担当者の汪銘さんは、中国のECサイトで毎月200台以上売れていると紹介した。
「エキゾチックショートヘアを飼っている。キャットフードを購入するほか、専門知識を得るために展示会に来た」。講座を聞いていた任暁波さんは、猫が家族の一員になり、よりよい生活をさせたいと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月2日