香港メディアによると、中国は10億元相当の「超伝導コンピュータ」を製造している。これまでなかった機械で、新兵器の開発、パスワード解読、情報分析が可能。また公式の情報と同プロジェクトに参与する研究者によると、このコンピュータはエネルギー需要の激増を阻止することもできる。
香港『南華早報』の報道によると、コンピュータは電力を消耗し、消耗量はますます増えている。米半導体工業会は、設計方式を大幅に改善しない限り、2040年にはコンピュータに必要な電力が世界の発電量を超えると予想する。
報道によると、超伝導コンピュータは科学者が提案した、機械計算が環境に及ぼす影響を抑える最も根本的な技術進歩の1つである。この概念は超伝導材料で生成される極低温回路送電量を土台としている。このシステムで発生する電気抵抗はほぼゼロで、理論上は従来のコンピュータのエネルギー量のごく一部、すなわち40分の1から1000分の1だという見方もある。
中国人科学者は超伝導技術のコンピュータへの応用において多くの飛躍を遂げている。彼らは実験室で超伝導材料を使って新しい集積回路を開発し、低コストで先進的な超伝導チップを大量生産できる工程をテストした。また、コンピュータシステム構造の設計もほぼ完成させている。
中国科学院が2017年11月にひそかに開始した計画によると、このようなロボットの試作機を早くて2022年に導入する予定。予算は10億元に上る。
これらの努力が実れば、中国軍は770キロメガヘルツ以上の高周波数のCPUを使用し、新たな熱核兵器、ステルス戦闘機、次世代潜水艦の開発を加速化することができる。現在最速の商用CPUの運行速度はわずか5キロメガヘルツである。
中国スーパーコンピュータ技術分野の研究者は、この進歩により中国企業はグローバル競争で優位に立ち、省エネデータセンターを人工知能(AI)の応用に必要なビッグデータの処理に役立てることができると話す。
中国科学院の白春礼院長は、「この技術は中国が米国のコンピュータとチップ分野における主導的立場に挑むのをサポートできる可能性がある」と述べた。また、どうプロジェクトに詳しいコンピュータ体系国家重点実験室の李暁維常務副主任は、超伝導コンピュータを製造するのは、主に高性能コンピュータの電力消費を削減するためだと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月2日