世界家電市場を見ると、中国企業のランキングは上昇し続けている。
携帯電話分野では、華為がアップルを超えてサムスンに次ぐ世界2位になった。テレビ分野では、TCLがサムスンとLGに次いで販売台数3位、海信が4位、スカイワースが5位につける。白物家電分野では格力(グリー)、美的、ハイアールが世界家庭用エアコン販売台数トップ3を占め、ハイアールは冷蔵庫、洗濯機、ワインセラーなどの大型白物家電分野でトップに立っている。美的は世界小型家電分野におけるトップ企業の1つで、格蘭仕は電子レンジ分野でトップとなっている。
しかし、中国の家電企業が本当の意味でトップブランドになるにはまだ時間がかかる。ソニー、パナソニック、フィリップスなどの日本・欧州の企業はテレビや携帯電話の分野で中国企業に抜かれているが、オーディオ、美容、健康などの細かい分野において自らの価値を見出している。ソニーのイヤホン、パナソニックの美容機器、フィリップスの睡眠サポート機器などの差別化された商品が引き続きブランドの支えとなっている。
李東生氏は、「過去10年、中国企業は急成長したが、本当の意味で世界トップ企業を超えるには技術の飛躍を実現する必要がある。LCD、OLED技術において、中国企業はまだ追随者である。全力で取り組めば、3~5年で半導体ディスプレイ技術における世界トップ企業またはその1つになれると確信している」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月3日