ブルキナファソ大統領のカボレ氏は取材に対し、今回のサミットが中国とブルキナファソの協力を強化するだけでなく、サハラ以南のアフリカ、さらにはアフリカ全体と中国との関係を深化させる重要な意義を持つと答えた。
今と昔の比較について南アフリカの著名な国際問題学者で中国研究専門家のデビッド・ムヤイエ氏は、中国がアフリカで担う役割は日増しに重要になっており、「もし、中国の過去20年に成し遂げた急速な発展が世界で最も魅力ある出来事であるなら、過去20年間にわたり手を携えて共に歩んできた中国とアフリカの友誼も心に響く面白い話だろう」と指摘した。同氏が率いるヨハネスブルク孔子学院グループは、設立から一貫して中国の発展と中国・アフリカ関係の推移に注目してきた。同学院は今年発表した最新の『アフリカ・中国関係研究レポート』で、20年近くにわたる中国とアフリカの双方向関係に関する評論を行っている。
デビッド氏は、中国のアフリカに対する投資と援助が日に日に拡大し、アフリカのリゾート地を訪れる中国人観光客も増えていると話す。2017年は、中国・アフリカ関係で大きな成果が上がった一年となり、人文交流メカニズムの構築からアフリカ一部国家間の領土紛争の仲裁など、アフリカにおける中国の「存在感」はますます強くなった。また、2017年にアフリカの一部国家で政権交代があったが、その国も中国との友好関係を保っており、このことは中国とアフリカの関係が歴史の試練に耐えうるもので、各国国内政局の変動による影響を受けないことを示した。