「中国とアフリカの協力がどうなるか、両国の人民に最大の発言権がある」。中国企業はアフリカの建設と発展に参加して数十年、自身の責任と役割に基づいて「人類運命共同体構築」という理念を実行してきた。インフラを例に挙げると、鉄道建設はその地域の経済成長と住民の就職を促し、方法を伝授し、技術・管理のわかる専門的人材を育成した。アフリカの庶民の生活は明らかに変化した。
「この鉄道のおかげで、全てがよくなった」
今年58歳のジョージさんは、アフリカ・モザンピークのナカラ回廊鉄道で封鎖連絡員をしている。彼はモザンピーク北部の鉄道から3キロ離れた小さな町に暮らし、家から徒歩30分ほどで職場に着く。ジョージさん一家5人は以前は狭いワンルームに住んでおり、広い新居を建てることが彼の夢だった。2015年、拡張工事が進むナカラ回廊鉄道は彼の家の近くを通り、ジョージさんは中鉄二十局の建設作業員になった。建設工事が肝心な時期を迎えた時、彼は鉄道の封鎖連絡員の仕事を与えられた。中国人の同僚にサポートされ、彼は同僚たちとのコミュニケーションのコツをつかみ、工期中は事故がなく、給料は2年で倍になった。その額は現地の一般的な給料の4倍に相当し、生活レベルは大幅に向上した。
中鉄二十局システム技術育成を受けた後、ジョージさんの能力も急速に向上し、作業経験も増え、優秀な封鎖連絡員に選ばれた。今では現地の同僚も増え、ジョージさんは鉄道連絡員だけでなく、新人教育も担当し、同胞たちを一人前の技術者に育てている。
この仕事のおかげで、彼はコンクリートの家を建て、長年の夢を叶えることができた。義母、息子、娘のそれぞれの寝室があり、新しく購入したテーブルやテレビなどの家具が室内を明るくしている。「最近は自分の新居を建てる人が増え、生活レベルも大幅に向上した。この鉄道のおかげで、全てがよくなった」とジョージさんは話す。
ジョージさんのように、中国企業のアフリカでの投資と建設のおかげで生活が大きく変化した人は多い。インフラ整備はその地域の経済を活性化させ、多くの雇用を創出し、庶民の生活を良くした。「人類運命共同体構築」は空論ではなく、中国企業は自身の責任と役割に基づいてこの理念を実行している。
中国鉄建の荘尚標総裁によると、同社はアフリカで事業を展開して50年以上になり、これまでにアフリカ最初の近代的鉄道であるナイジェリアのアブジャ・カドゥナ鉄道、アフリカ最長のアンゴラのベンゲラ鉄道、アフリカ初の国際電気鉄道のエチオピア・ジブチ鉄道、西アフリカ初の鉄道であるナイジェリアのアブジャ鉄道、アフリカで施工難度が最も高い高速道路のアルジェリア東西高速道路など、アフリカの経済成長を牽引する代表的プロジェクトを実施した。
統計によると、中国鉄建がアフリカに建設した鉄道およびライトレールの総距離は1万605キロメートル、道路は4800キロメートル、住宅は707万平方メートルに達する。また、20億ドル以上を納税し、寄付や建設支援などの公益事業への投資額は8000万ドルを超える。
中国企業は作業員の現地採用を重視している。アフリカのプロジェクトにおける中国人と現地の作業員の比率は1:10前後を維持し、これまでにアフリカの作業員延べ45万人以上を採用し、中国鉄建傘下の中土集団がナイジェリアで採用した現地作業員だけでも2万元に達し、全作業員の91%を占める。