金融サービスのMSCIは9月3日付で、MSCI指数に占める中国A株の割合を2.5%から5%に引き上げた。今回の調整により、5%を占める構成銘柄にA株10銘柄が新たに採用され、MSCI指数採用のA株は236銘柄に増え、MSCI新興市場指数に占めるウエイトは0.75%に達した。
一方、大手指数会社のFTSE・ラッセルが9月の評価会議で、同社が編纂するコア指数に中国A株を採用するか否かが市場では広く注目されている。
中国マクロ経済研究院研究員の劉翔峰氏は『証券日報』記者の取材に対し、A株の正式な「MSCI指数採用」について、中国資本市場の対外開放が新たな段階に入ったことを示し、中国金融市場の制度化、規範化、国際化にとって大きな意義と広範な影響力を持つため、FTSEによる早期のA株採用を後押しするのは間違いないと話した。MSCI指数にはグローバル・ベンチマークの効力があるため、A株採用が国際的な指数の同調を伴い、A株国際化の度合いや世界市場との連動性も大きく増えるとの見方を示している。