中国経済は高速成長の段階から質の高い発展の段階に入った。国民の所得水準向上と消費構造の大きな変革に伴い、中国の消費需要は急速に拡大、消費構造は高度化し、経済発展に対する基礎的作用が日増しに明らかになっている。国家統計局によると、2018年上半期の最終消費支出の経済成長に対する寄与率は78.5%に達し、経済成長をけん引する最大のエンジンとなった。
同時に、情報消費は重要な新興消費分野として、急速な発展の要の時期にある。工業情報化部の試算では、2018年上半期の中国の情報消費額は2兆3000億元、前年同期比での伸び率は15%と、当期のGDP成長率の2.2倍に上り、内需拡大・雇用促進・産業の高度化推進に重要な役割を果たした。
中国政府の発展計画によれば、2020年までに、情報消費の規模は6兆元、年平均成長率は11%以上に達し、これにより関連分野の生産額は15兆元に達する見込み。賽迪智庫の予測では、情報ネットワークの普及と工業製品のスマート化に伴い、情報消費の規模は拡大が続き、情報消費が消費全体に占める割合は顕著に拡大、工業や国民経済に対するけん引作用は日増しに強まる見通しだ。各分野で先進的なIT技術を支えとするスマート製品・サービスが急速に育成されるなか、ここから多くの応用事例と新モデルの供給が生まれ、大規模な情報消費の需要が喚起される見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月12日