金融委員会の4回の会議、どのような姿勢を示したか?

金融委員会の4回の会議、どのような姿勢を示したか?。

タグ:金融委員会 

発信時間:2018-09-12 15:34:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 2018年7月2日に新たな金融安定発展委員会(以下「金融委員会」)が発足し、第1回全体会議が開かれてからわずか2カ月のうちに、金融委員会は3回会議と特別会議を開いた。現在の経済・金融情勢を分析すると同時に次の重点活動の基調を定めた。


 「安定」優先の改革


 2018年9月7日の第3回会議では、情勢の変化に基づく的を絞った適時・適度の事前調整・微調整、市場の流動性の合理的な充足の維持、信用貸付市場、債券市場、株式市場の安定運行、人民元レートの合理的な安定の維持、各種金融リスクの適切かつ秩序ある防止・解消、金融市場のリスク意識と市場拘束の段階的な強化を金融機関に求めた。


 金融と経済の「安定」の背後には、ハイレベル計画をめぐる各方針決定部門の連携がある。これは金融委員会発足の大きな初志だ。「安定」優先の基調は第1、2回金融委員会全体会議でも示されていた。


 「終始変わらぬ」リスク防止


 新たな金融委員会の設立と会議の開催は、まずリスク防止に焦点を絞った。第1回会議ではリスク問題について「ハイリスク金融事業の収縮、一部の機関による荒削りな拡張行為の自制、金融の混乱の初歩的な抑制、市場拘束の段階的な強化」という判断が示された。1カ月後の第2回会議では「市場の予想の大きな変化、金融機関の規定遵守意識の向上、荒削りな拡張や違法な資金調達といった金融の混乱の初歩的な抑制、金融リスクの拡大状態から縮小状態への変化」が強調された。


 資本市場に焦点


 上述した定期会議の他に、金融委員会は今年8月24日に金融リスク防止・解消の特別会議を開いた。今回の会議は初めて、資本市場に焦点を絞った。


 会議では、次のように強調された。資本市場改革をさらに掘り下げ、問題中心を堅持し際立った矛盾に焦点を絞り、実体経済の発展により良く貢献する。資本市場の法治体系の健全化、株式発行制度の改革、上場企業の質向上、多層的資本市場体系の整備、統一管理・調和発展の債券市場の建設、資本市場の対外開放の安定的な推進、長期的・安定的な資金源の拡大などの実務的措置の研究と制定を急ぐ。


 上場企業の株式担保リスクを防止・解消するためには、市場メカニズムの効果を十分に発揮する必要がある。地方政府と監督管理部門は良好な市場環境をつくり、市場主体による自発的なリスク解消を奨励・支援する。着実に改革開放を推進し、市場の良好な予想をつくり、金融市場の安定を維持する。


 インターネットローンのリスクに対応


 また8月24日の金融リスク防止・解消の特別会議では、インターネットローンのリスク対策も日程に上がった。


 会議では次のような提案があった。安定しつつ前進の堅持を続け、政策のリズムと程度を把握し、短期的な対応と中長期的な制度建設の関係を上手く処理し、着実に取り組む。インターネットローンのリスク対応を徹底し、中央と地方、各部門間の分業と責任をさらに明確にし、共に協力して取り組む。インターネットローンサイトとリスクの分布状況を把握し、ケース別に施策し実際の効果を求める。必要な基準の研究と制定を急ぎ、インターネット金融の長期的な効果を持つ監督管理メカニズムの建設を加速する。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月12日

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