中欧班列は、「一帯一路」建設の受益者であるだけでなく、関連建設の実際の参与者・推進者でもある。中欧班列の運行常態化は、中国と欧州間の物流に便利な陸路ルートを提供し、海運の長い時間と空輸の高い費用による不足を補い、中国と欧州各国経済の共同発展の重要方式となった。一方で、国際物流組織の新モデルとして沿線国間の鉄道、国境、税関などの協力を日増しに密接にし、「ワンストップ」サービス、通関「一体化」、「一括」監督管理の効率的サービスなどが実践され、中欧班列はクロスボーダー物流コストを大幅に引き下げると同時に、沿線各国の商品の市場競争力を高めた。
今後は、「一帯一路」建設が推進されるなか、中欧班列が、国際鉄道協力メカニズムや国内企業協力プラットフォーム、輸送保障体系・枠組み、一括物流サービス体系の構築、通関の簡便化、国際連絡輸送のイノベーション発展、運行の安全保障、ブランド効果などにおいて知恵とパワーで貢献する見通しだ。
中欧班列の運行は、それ自体が新たな輸送モデル、技術・手段、物流イノベーション発展の実践プロセスになる。例えばマルチ連絡輸送で中欧班列の発展は、既存の輸送・貿易の制約を解消する中国イノベーション物流発展のモデルケース・先行分野となっている。「一帯一路」の追い風を受けて、協同議論・共同建設・共有のグローバルガバナンスの新たな理念を載せながら、中欧班列は協力と共有の国際ブランド、沿線国・地域の経済発展をもたらす黄金ルートと呼ばれるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月18日