経済参考報の記者が、17日に開かれた2018世界人工知能(AI)大会で得た情報によると、中国のAI企業数は現在1000社以上に達し、世界2位となっている。中国は需要けん引型のビジネスモデル革新、市場応用に基づく基礎理論及び重要技術革新という独特な発展の道を歩んでいる。現在まで、北京市、上海市、天津市、浙江省、安徽省、吉林省、貴州省など20省・直轄市が、AI産業政策を発表している。
百度の創業者である李彦宏会長は「AIの技術における浸透率が絶えず上昇している。近年のAI技術の爆発的な進歩に伴い、アルゴリズム・計算力・データ間の好循環が、産業アップグレードと経済変革に大きな影響を与えている。また今後数十年に渡り、産業・経済発展に新たな動力を提供する」と述べた。
中国工程院の鄔賀銓院士は「製造業の発展のトレンドは、デジタル化・ネット化・スマート化だ。スマート製造はAIから力を得る必要がある。AIは製造業のすべての部分で用いることができる。AI技術・応用は発展中で、今後の影響は私たちの想像を上回る。企業はスマート製造を実施する主体であり、AIの企業における応用は企業のデジタル化モデルチェンジが必要だ。管理と技術の革新が常に行われる」と述べた。
AIはすでに新たな産業変革の中心的な駆動力になっており、世界経済、社会の進歩、人類の生活に対して極めて深い影響を及ぼしつつある。AI技術は各業界で応用の高い将来性を示している。生産効率の向上をもたらすほか、新たな製品とモデルを生み出し、産業チェーン全体の再構築を促す。
テンセントは今年、各業界のデジタル化の助手になるという目標を打ち出した。同社は資源を全力で開放し、「すべてを連結する」を堅持している。インターネットのツールボックス、商業の最も強い連結装置になり、新経済と伝統的な経済の融合を促進する。技術力の構築から全面的な業界の応用に向けたソリューションプランを実施し、テンセントAI生態を全面的に形成する。
注目すべきは、技術の成熟と応用シーンの拡大により、AI技術が人々の仕事・生活の各方面への浸透を加速していることだ。スマートフォン、スマートホーム、スマートコネクテッドカー、産業のインターネットなどの製品と応用シーンの普及と発展に伴い、AIはクラウド側から嵌め込み側へ移動しつつあり、スマートの双方向の流動を実現している。これはAIのアルゴリズム、端末、チップに対して新たな課題を示している。李氏は「すべての技術革命において、大量の労働力がロボットに代替されるが、同時に多くの新たなチャンスが生み出される。新たな産業が興隆し、尽きることなく現れる」と判断した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月18日