米国が2000億ドル分の中国製品への関税上乗せを宣言した件について、中国外交部の耿爽報道官は19日「米国側の脅迫・恫喝・ゆすりは中国側に効果を発揮しない。中米経済・貿易協力の本質は、互恵とウィンウィンだ。平等・誠実・相互尊重を踏まえた対話と協議は、中米経済・貿易問題を解消する唯一の正しい手段だ」と述べた。
同日の定例記者会見で、記者からは「米国側は18日、2000億ドル分の中国製品への関税上乗せを宣言した。ロス米商務長官はインタビューで、米国側の意図は中国側と建設的な協議を行い、根本的な問題を解消することだと述べた。いつ協議するかについて、ボールは中国側にあるという。中国側はこれにどのように反応するか」という質問があった。耿氏は次のように回答した。
米国側が「ボールは中国側にある」と言うのはこれが初めてではない。ここからは事実と真相を明らかにしていこう。
覚えているかと思うが、6月2、3日にロス米商務長官は北京で、中国側と中米経済・貿易問題をめぐる協議を行った。その数日前の5月29日、米国側は500億ドル分の中国製品に関税を上乗せすると宣言した。
8月22日から23日にかけて、中米はワシントンで経済・貿易問題副長官級協議を行った。協議が終了した当日、すなわち8月23日に、米国側は160億ドル分の中国製品に関税を上乗せした。
中国側は先ほど米国側から、新たな中米経済・貿易協議の招待を受けた。双方も詰めの作業で連絡を維持している。しかし米国側は昨日、2000億ドル分の中国製品に関税を上乗せすると再び宣言し、さらにその他の関税上乗せ措置を講じるとした。
米国側は接触と対話を呼びかけながら、制裁の棍棒を振るっている。協議の招待を出しておきながら、極限の圧力をかける。このような目くらましは、すでに米国側の手段になっているようだ。米国側のこのやり方は、中国にとっては火を見るより明らかであり、余裕を持ち対応できる。
ここで次のことを強調しておこう。まず、米国側の脅迫・恫喝・ゆすりは中国側に効果を発揮しない。我々は引き続き自らの日程表とルートマップに基づき、確固不動の姿勢で改革開放を推進すると同時に、自国の合法的な権益を引き続き断固として守っていく。次に、中米経済・貿易協力の本質は互恵・ウィンウィンだ。食い違いがあっても、恐れることはない。平等・誠実・相互尊重を踏まえた対話と協議は、中米経済・貿易問題を解消する唯一の正しい手段だ。米国側が善意と誠意を示すことを願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月20日