スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2018年のノーベル経済学賞を米国人経済学者のウィリアム・ノードハウス氏とポール・ローマー氏に授与すると発表した。受賞の感想について、両氏は米国の知識エリートとしての一貫した立場を示し、トランプ政府を批判した。
「炭素税」の提唱者であるウィリアム・ノードハウス氏は、トランプ政権の気候変動問題における時流に逆行したやり方を批判。
トランプ氏は以前、「地球温暖化はでっち上げ」と主張した。今回の記者会見で、ノードハウス氏は「気候変動の科学が19世紀に確立したことを考慮すると、そのような考え方は馬鹿げている」と批判した。
もう1人の受賞者であるポール・ローマー氏は1955年に米国のデンバーで生まれ、偏在はニューヨーク大学レナード・N・スターン・スクールの教授をしており、世界銀行のチーフエコノミストを務めたこともある。
ノードハウス氏と同様、ニューヨーク大学での記者会見でローマー氏は、トランプ政権の「反グローバリズム」の政策傾向には賛同しないと述べた。ローマー氏は、グローバル化は世界経済に重要であり、アイデアと新しい知識を共有することで技術イノベーションを推進するという意味があると主張。
10月8日、2018年のノーベル経済学賞を受賞する米国人経済学者のウィリアム・ノードハウス氏とポール・ローマー氏
実は、感情を抑えているローマー氏も「火力全開」になることがあった。2016年、世界銀行のチーフエコノミストだった彼は400人超のエコノミストとの連名の手紙の中で、「米国にとってトランプ氏は危険で、破壊的な選択である。彼は米国の民主制度、米国経済機構の運営および米国の繁栄に脅威をもたらす」とした。
米国の知識エリート層の代表である米国のノーベル経済学賞受賞者らは、トランプ政権の短期的な利益だけを見て先のリスクを増やす経済政策に極めて失望し、トランプ政権は常識はずれだと批判しており、これは多くの学者の「日常」になっている。
中国網日本語版(チャイナネット)」2018年10月12日