現在、同校の就職情報専用サイトに登録している企業の数は1万社を超え、今学期、就職説明会に参加する企業は約1000社、合わせて1万987人を募集している。
クラウド就職プラットフォームの統計によると、今年1-9月期、企業が大学に提供する募集人数は例年に比べて大幅に増加している。例えば、通信エンジニアリングの分野では、湖南科技大学に企業が昨年提供した募集人数は計1905人だったの対して、今年は1-9月期だけでも、4421人に達し、前年同期比132.07%増となっている。その他、華南農業大学は182.24%増、長春工業大学は44.50%増、西安建築科技大学は32.03%増となっている。
また、大学で説明会を行う企業の数も大幅に増加している。西安建築科技大学では今年1‐9月期に説明会を行った企業は1002社だったが、昨年は通年で646社だった。その他、南華大学は54.16%増、長春工業大学は44.98%増となっている。
多くの大学の就職担当者が、「企業が大学で卒業予定者の争奪戦を繰り広げている」と話す。クラウド就職プラットフォームの責任者・孫柏さんによると、バックグラウンドを見ても、今年は企業が大学で行う説明会などの規模や回数が大幅に拡大、増加していることが分かるという。
人口ボーナスから人材ボーナスの時代へ
関係専門家は、「各地が、各種人材を雇用するのに有利な政策を次々に打ち出しているほか、今年の秋は新入社員募集が大学で例年より早くから行われている。それは、昨年から始まった『人材の争奪戦』の延長であり、人口ボーナスが人材ボーナスに取って代わるようになっていることも反映している」と分析する。
杭州電子科技大学の朱沢飛学長は、「人材が欲しいという切実な願いもあるし、経済モデル転換に対する大きな期待もある。企業が早くから大学で人材を募集するというのは、国の政策、情勢の変化、地理的優位性、学校の方針などの要素が関係しているほか、中国の経済発展が伝統的な要素牽引型から、生産率牽引型へと転換していることを反映しており、新しい発展方式は、ハイレベルな人材を必要としているということだ」と説明する。