クレディ・スイス・リサーチ・インスティテュートはこのほど、2018年版のグローバル・ウェルス・ レポートを発表した。それによると、2018年年中までの12カ月で、世界の富は14兆ドル増(4.6%増)の317兆ドルに達し、人口の増加率を上回った。世界の成人1人当たりの平均資産額は3.2%増の6万3100ドルにのぼり、過去最高を記録した。中国の世帯資産額は2兆3000億ドル増の52兆ドルに達し、世界2位につけている。
同報告書によると、中国の世帯資産額は世界2位で、今後5年間でさらに23兆ドル増加し、世界の富に占める割合が2018年の16%から2023年には19%以上に達する見通しだ。
同報告書によると、中国の非金融資産額がこの12カ月で急増し、北米以外のすべての地域の全体的な成長の主な動力となり、中国と欧州の資産増加への寄与度が75%以上に達した。中国の過去12カ月の資産増加分のうち、75%以上が非金融資産だ。非金融世帯資産額が占める割合は、2017年の61%から2018年の62%に上昇し、不動産市場が依然として強い勢力を維持していることを反映した。中国の成人1人当たりの平均資産額は2018年年中に3万2640ドルに達し、平均負債額は4690ドルで資産総額の9%を占めた。同報告書は、国際基準と比べるとこの比率は依然として低いとした。