『証券日報』記者によると、中国商務部が10月29日に開いた初の中国国際輸入博覧会の内外メディアブリーフィングで、商務部国際貿易交渉代表兼副部長の傅自応氏は、入念な準備を経て初の中国国際輸入博覧会が11月5日から10日まで上海で開催されると紹介した。約150カ国・地域の政府要人、工商業界関係者、国際機関責任者が招待に応じて参加する。
これについて商務部研究院研究員の白明氏は『証券日報』記者に対し、保護貿易主義が広がるなか、中国による輸入博覧会の開催が、互恵・ウインウインの開放戦略を推進し、自由貿易を維持する一貫した中国の姿勢を示していると話した。
傅自応氏によると、国家展は今回の中国国際輸入博覧会の重要なコンテンツで、82の国家と3つの国際機関の展示ブースが計71カ所、展示面積が約3万㎡に上る。出展国は、国のイメージや経済・貿易発展の成果、特産品を展示する。
「輸入博覧会の開催は、中国の先駆的で大きな取り組みだ」。中国貿易促進会研究院国際投資研究部主任の劉英奎氏は、世界的に博覧会のほとんどが輸出促進を目的としているが、初の中国国際輸入博覧会が世界で初めて輸入をテーマとした国家レベルの博覧会になると説明。中国にとって輸入博覧会の開催は、中国がこれまでの輸出奨励から、輸入拡大と輸出入を共に重んじるモデルへ転換を図る国内外経済・貿易発展のシンボリックなイベントになるとの見解を示した。
傅自応氏は、世界から新製品、科学技術、ハイクオリティ製品が展覧会に集められると説明。輸入展示品の数はもちろん、金額も国内の展覧会として過去最大規模になる。出展登録状況によると、中国に初めて入ってくる展示品も5千件余りにのぼる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年10月30日