中国証券監督管理委員会(証監会)の劉士余主席と日本の遠藤俊英金融庁長官は先ごろ北京で、『中国証券監督管理委員会と日本金融庁による両国証券市場の協力促進に関する了解覚書』を交わした。これにあわせて両国の取引所と業界団体も協力強化に関する覚書を交わした。
業界関係者は本紙の取材に対し、「中国資本市場は対外開放に向けた歩みを加速させており、世界的な影響力が急速に上昇しているが、これは市場が発展を促進する上で必然的に求められるものであり、市場が成熟化に向かう上でも、資本市場が質の高い経済発展を力強く支える上で必要なものだ」と述べた。
上海とロンドン市場間の株式相互取引制度「滬倫通」はその1つでもあり、年内にも開通する見通しだ。上海証券取引所の関係者はこれに付いて次のように述べた。
「「滬倫通」は中国資本市場の双方向の開放を拡大する上で有利に働く。国内市場の深さが増し国際化レベルが向上することで、国内証券機関による国境を越えた証券業務の展開と証券業界の国際競争力の向上が促進されるだろう。