全社会電力消費量という指標は、経済運営状況を反映する重要なデータだ。中国の国家能源局は30日の記者会見で、中国の電力消費量は今年急増していると発表した。第1−3四半期の全社会電力消費量は前年同期比8.9%増の累計5兆1061億kWhで、伸び率が前年同期を2ポイント上回り、6年ぶりの高い水準となった。
第1−3四半期の電力消費量の急増について、国家能源局発展計画司の李福龍司長は「主な推進力には、産業構造モデルチェンジ・アップグレードの駆動、末端エネルギー消費構造改善の駆動、設備製造業及び新経済発展の駆動が含まれる」と述べた。
うち産業構造モデルチェンジ・アップグレードを見ると、第三次産業と住民生活の電力消費の寄与度が高かった。第1−3四半期の第二次産業の電力消費量が占める割合は68.0%で、前年同期を1ポイント下回った。第三次産業と住民生活の消費量は30.9%で、前年同期を1ポイント上回った。