中国の国家能源局は30日の記者会見で、今年第1−3四半期のエネルギー情勢などの状況を紹介した。同局発展計画司の李福龍司長によると、第1−3四半期の全国エネルギー消費が回復を続け、供給の質の改善が続いた。エネルギー構造がさらに改善され、エネルギーのモデルチェンジの推進が続き、主要指標が予想を上回った。
中国のエネルギー消費量は、今年に入り高い増加率を記録している。発電用石炭消費の拡大のけん引を受け、全国の石炭消費量の増加率が第1−3四半期に上昇した。業界内の初歩的な統計データによると、電力・製鉄・化学工業・建材という4大業界の石炭消費量がいずれも増加し、発電用石炭消費が全体に占める割合は約53.9%と、前年同期を約2.3ポイント上回った。天然ガスの見掛消費量は前年同期比で約16.7%増加した。化学工業のガス消費量が小幅減少したことを除き、都市ガス、工業燃料用、発電用が2桁台の増加率を維持した。
エネルギー消費量の増加と同時に、エネルギーのモデルチェンジの推進が続いている。水力発電、原子力発電、風力発電、太陽光発電などのクリーンエネルギー発電設備容量が設備容量全体に占める割合は、第1−3四半期に36.4%に達し前年同期を1.4ポイント上回った。クリーンエネルギー発電量は前年同期比8.9%増で、火力発電の増加率を2.0ポイント上回った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月1日