第1回中国国際輸入博覧会まで、残すところあと1週間となった。中国商務部は国内外メディア向けの記者会見にて、この世界初の輸入をテーマとする大型国家級展示会が、11月5−10日にかけて上海市で開催されると宣言した。輸入博覧会はすでに130カ国以上の3000社以上の企業による出展を確認している。うち世界トップ500社、リーディングカンパニーの数は200社を超える。
輸入博覧会の開幕前日、第124回中国輸出入商品交易会(広交会)が閉幕する。時が流れ、歴史が交錯する。広交会から輸入博覧会に、輸出拡大から輸入重視に至るまで、2つの国際的な展示会は中国の貿易発展の歴史的変遷を見守り、中国の改革開放の新しい1ページが開かれていることを示している。
1957年に始まる広交会の旧名は「中国輸出商品交易会」で、2007年に正式に「中国輸出入商品交易会」と改名された。中国の対外開放の窓口・縮図・象徴とされている。
商務部研究院国際市場研究所の白明副所長は、広交会の輸出重視から輸入博覧会の輸入重視への変化は、中国の質の高い発展及び産業高度化の内的ニーズであり、中国が新たな対外開放の中で貿易のよりバランスの取れた発展を推進するための必然的な要求でもあると指摘した。
輸入博覧会の開放けん引効果がすでに現れ始めている。今回の博覧会を成功させるため、中国政府の各関係部門は関連管理制度を改正・改善し、通関円滑化やサービス・サポートなど一連の政策措置を打ち出した。商務部国際貿易交渉代表兼副部長の傅自応氏は、「これらの措置は関連分野の改革開放に向け新たな経験を蓄積し、新たなルートを切り拓くことに寄与する」と述べた。