中国国際輸入博覧会の7大企業展示エリアのうち、スマート・ハイエンド設備展示エリアが特に注目を集めている。全館で最大の展示品である「プラノミラー」(プレーナー形フライス盤)、最高額のヘリコプター、最も賢い卓球ロボットなど一連のスター展示品が集まった。会期中に100以上の最先端かつ斬新な創意、最も先進的な製造技術が発表される。
これらの重量級製品をもたらしたのは、世界で最も優秀なテクノロジー企業だ。その中には世界トップ500社、それから台頭する業界内のニューフェイスがいる。記者が全館を取材したところ、日本、米国、ドイツの出展企業数が圧倒的多数となっていた。3カ国の複数の経営者は、中国網の独占インタビューに応じた際に、中国経済の未来への自信を示した。また中国市場の規模と成長性を重視するだけでなく、中国を科学技術の研究開発、共同革新の協力先としていた。
株式会社不二越は日本の総合型機械製造グループで、産業用ロボットのほか、各種機械、自動車部品などを製造している。
同社の関口正寿ロボット営業戦略企画部副部長は記者に、次のように説明した。生産ラインに設置される一般的な産業用ロボットは4−8台しか同時に作業できないが、同社のロボットは小型で柔軟性が高いため、狭い空間内に多層的に取り付けることができ、自動車生産ラインの効率を3−4割高めることができる。「100メートルほどの生産ラインで、自動車のボディを1分内に組み立てることができる」
関口氏は、中国市場には他にはない魅力があるという。まず市場規模の優位性があり、同時に中国政府が打ち出した「一帯一路」イニシアチブは沿岸部から内陸の各都市に跨る。中国経済もモデルチェンジ・アップグレード中で、ハイエンド設備の大きな需要が存在する。「これはさらに中国市場の魅力を高めている」関口氏によると、不二越本社は今回の輸入博覧会を非常に重視しており、自社の数多くの「秘密兵器」を公開した。「中国には多層的な産業が存在する。自社製品を中国の経済発展の各分野にもたらし、貢献していきたい」
中国の未来のチャンスを共有することは、多くの海外企業の取締役の共通認識になっている。シーメンスのMarcus Brueckner中国シニア・バイス・プレジデントは輸入博覧会の関連イベント「先端設備と産業シンポジウム」にて、中国は技術設備の各分野ですでに世界トップ水準に達していると話した。シーメンスの多くの製品は今や中国で開発・製造されているという。同氏は「一帯一路は当社に多くのチャンスをもたらしている。中国企業とアジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの第三国・地域で、関連事業の協力を展開している」と強調した。