インターネットで人生が変わった、烏鎮の一般人に注目

インターネットで人生が変わった、烏鎮の一般人に注目。

タグ:烏鎮 世界インターネット大会

発信時間:2018-11-11 10:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 世界インターネット大会開催中、一般人100人の顔を集めた写真展が開催地の烏鎮の風景名勝区でお披露目された。


 「中国インターネット発展状況統計報告書」の最新の統計データによると、今年6月現在の中国のネットユーザー数は8億人以上。インターネットはすでにこれらの人々の生活を変えているか、変えようとしている。写真展の主催者は、100枚の平凡な顔により、この変化を分かりやすく示そうとした。同じデジタルの空の下、温かい科学技術が生活をより美しくする。


 これらの顔の中には、標高5000メートルのチョモランマの麓でテントを張り旅館を経営する人、10歳に失明したが携帯電話を活用し、朝食を食べ、商品を購入し、さらには長距離走をする女性、70代だが若々しくネットショップを巧みに利用する女性などがいる。100枚の顔のうち、三農(農村・農業・農家)、創業、公益が第1回烏鎮写真展で最も題材とされたテーマだ。教育やスマート都市などの写真も入選した。さらには現在最も流行している生中継、結婚相手募集などのオンライン体験と、最も伝統的な魚灯、昆曲、古琴なども含まれる。新旧がネット上で調和的に共存し、魅力を引き立て合っている。これは伝統文化がインターネットによって失われることはなく、むしろネットと接続することで新たな生命を手にし、伝承を可能にすることを示している。


 烏鎮写真展のこれらの顔のうち、90年代生まれの若者と高齢者が同等の割合を占めている。ネット利用開始時期の差があっても、ネット上に年齢の隔たりはない。うち最年長者は四川省の老兵、胡定遠さん(97)で、ネット上での尋ね人サービスにより、77年前に離れた故郷に戻った。最年少者は四川省涼山イ族自治州のトラック運転手である劉軍さんの息子で、まだ2年生だ。一家は貨物輸送アプリによって生計を立てている。


 写真展の外の烏鎮でも、記者はインターネットで暮らしを変えた多くの一般人を見つけた。インターネットでオンライン教育を手がける銭利淮さんは、烏鎮で「竹芸工房」を開き、若者に古い技術に親しんでもらおうとしている。2014年に第1回世界インターネット大会に出席した馬未都氏は竹芸工房を訪れ、2万元近くの大金で銭さんが作った竹編みの箱やその他の竹編み工芸品を購入した。高いという声もあったが、馬氏は「私が購入すれば、彼は作り続けられる」と述べた。2015年の第2回世界インターネット大会で、銭さんの竹編みのアヒルが国内外記者の歓迎レセプションに登場した。竹編みの花かごはさらに、第3回世界インターネット大会のメイン会場に飾られた。銭さんの竹編み物語は、今年も続いている。


 烏鎮雅園では、北京出身の万琪武さんと陸防蘇さんが隠居生活を送っている。彼らの部屋には赤い緊急ボタンがあり、1メートルの長さのひもがついている。トラブル発生時に、ボタンを押すことも引くこともできる。警報を受けると職員が直ちにテレビ電話を使い、病院に送る必要はあるかと質問する。答えがなければ、直接自宅を訪問する。また彼らの子供はアプリをダウンロードすると、携帯電話を使いいつでもどこでも両親の健康状況を知ることができる。


 烏鎮管家聯動センターの壁全体を占めている巨大スクリーンには、烏鎮の各所が表示される。管理人の鄒偉氏は烏鎮内を巡回し、街灯、給水栓、ゴミ箱、マンホールなどの情報を直ちにアップし、修理を行う。ゴミ袋が満杯になるとプラットフォームが連絡し、清掃車が直ちに駆けつける。烏鎮は民宿が多いが、民宿は火災の警戒が必要だ。民宿にはすでにスマート煙感知器が設置されており、火災が発生すれば同センターのプラットフォームに、どの通りのどの民宿で火災が発生しているかが表示される。


 モバイル決済、EC、オンライン公益、デジタル行政、シェアリングエコノミー、信用ポイントによるデポジット免除、少額貸付、有料の知識、インダストリアル・インターネットなどのキーワードが中国人の日常を形成するなか、中国のインターネットの20年に渡るネット強国の道は、すべての一般人に恵みをもたらす。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月11日


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