世界的に有名な物流メディア「Air Cargo World」と「Lloyd's List」は、今年の「ダブル11」に注目した。両社は物流サービス大手の菜鳥網絡が、いかに技術を利用し物流資源を統合しダブル11に備えているかについて、次のように伝えた。
ダブル11期間中の小包輸送は「壮挙」であり、中国の物流発展は衝撃的だ。
菜鳥は今年のダブル11にチャーター機を延べ51機使い、西欧、ロシア、東南アジアなどに小包を空輸する。またコンテナ約1000個分の余裕を残し、商品を東南アジアやその他の地域に輸送する。
長距離輸送のほか、菜鳥は過去1年間の大半の時間を、インフラと新技術への投資に費やした。これは交付の効率を高め、履行能力を強化するためだ。同社は利用客の近くに貨物を保管し交付にかかる時間を短縮するため、保税倉庫の敷地面積を80%拡大し100万平方メートル以上にしている。
また菜鳥は各種ハイテクによりダブル11のペースを上げている。未来園区では700台のロボットを使いピッキングを行っている。宅配各社は菜鳥物流天眼を使い、物流拠点の運行効率を高めている。
ダブル11の受注件数は5年前に1億件を突破していた。彼らは当時9日で小包を輸送するという快挙を成し遂げていたが、昨年は同じ量の小包を運ぶのに3日もかからなかった。「衝撃的な発展だ」
ダブル11は今年で10年目であり、物流業界は初めてIoT技術のダブル11を迎えた。菜鳥は現在、倉庫保管、輸送拠点、車両、端末、小包などのIoT技術の研究開発と応用を拡大し、業界全体の技術の採用を促している。物流要素のデジタル化とスマート化を実現し、ダブル11の準備に本腰を入れている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月11日