中国の「クリスマス村」、貿易戦争を恐れず

中国の「クリスマス村」、貿易戦争を恐れず。中国で、クリスマス関連の装飾品の輸出額は56億ドルにのぼる。これほど大規模なサプライチェーンと製造業インフラを持つ国は他にない…

タグ:小売業者 義烏 サプライヤー 取引

発信時間:2018-11-22 15:00:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国南方の都市・義烏には妖精も雪もないが、名実相伴うサンタクロースの「工房」だ。義烏市商業エリアの街の到るところで、小型ツリー、プラスチックのトナカイ、光り輝くクリスマスリース、彩り豊かなイルミネーションなど、クリスマスの各種関連商品が販売されている。トランプ大統領の貿易戦争は、義烏からクリスマスムードを奪うことを目的としていた。しかし現状を見る限り、グローバル化の持久力、堅固な基礎を持つサプライチェーンが、この駆け引きに勝利しようとしている。米ブルームバーグが伝えた。


 現地の店主、洪飛鴻氏(音訳)は「今年は米国からのクリスマスの受注が多く、トランプ氏が何をしているかなどまったく気にならない」と述べた。中国で、クリスマス関連の装飾品の輸出額は56億ドルにのぼる。これほど大規模なサプライチェーンと製造業インフラを持つ国は他にない。


 この人材と資源の高度集中は、全世界の小売業者が義烏のサプライヤーと取引を続ける重要な原因だ。米国は今夏、クリスマス用の照明器具や包装紙などの中国製品に関税を10%上乗せしたが、効果を発揮していない。来年1月1日に25%の関税が上乗せされるが、世界各地の小売業者はその他の国にシフトしていない。米アリックスパートナーズ駐香港常務取締役は、「このビジネス生態圏の中で、真っ先に離れようとする企業はない」と述べた。


 生産ラインをより低コストな国にシフトしようとした玩具メーカーに目を向けると、大半の企業は最終的にラインを中国に戻している。中国には原材料、交通、技術、安定した政治があるからだ。


  「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月22日

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