11月23日から25日にかけて、2018年中国SF大会が深セン市で開かれた。テーマは「幻想無界、共有未来」。全国のSFファンとSF作家が参加する年に一度の盛大なイベントであり、中国SF産業が過去を振り返り未来を予想する重要な機会でもある。
急成長のチャンス
中国科学技術協会党組織メンバー・書記処書記の陳剛氏は大会で、「中国のSF事業は急成長のチャンスを迎えた」と述べた。
これはデータで裏付けることができる。今回のSF大会で公表された『2018中国SF産業報告』(以下、『報告』)によると、2018年上半期だけで、中国のSF産業の生産高は100億元に迫り、2016年の通年と同じ規模に達した。17年の生産高は140億元だった。
南方科技大学科学・人類想象力研究センターの呉岩主任は『報告』の総括で、「2017年から18年、中国のSF産業は安定した成長から急成長に移行し、18年は17年より大幅に勢いが増した」と話した。
世界に目を向けると、SF書籍は低迷の兆しがあるが、中国市場においては回復の勢いがある。『報告』によると、2017年の中国SF書籍の生産高は9億7000万元で前年比やや減少したが、18年は急速に回復し、半年の生産高は9億元に迫った。
SF映画も大衆がSFに触れる重要な手段である。『報告』によると、2018年上半期の国内のSF映画の興行収入は95億600万元、うち国産映画は8億9000万元で前年同期比約20%増加した。
SF映画に発展の勢い