SF書籍と比べて、国産のSF映画の発展の勢いが期待されている。
SF作家の劉慈欣氏は、「5~10年後に国産SF映画は非常に繁栄するだろう」と楽観視し、米国のSF映画の中国市場での成功は中国市場にこのような作品のニーズがあることを示すとの見解を示した。
見通しは明るいが、国産SF映画はまだ厳しいスタート地点に立っている。『報告』は、映画機関は国産SF映画市場に期待しながらも恐れており、この分野の「掛け声ばかりで実際の行動が伴わない」という状況を招いていると指摘。
呉岩氏は科技日報の取材に対し、「国産SF映画に成功の経験がないことが、映画機関が手を出せない要因」と述べた。
コストが高く、成功の経験がないためリスクが大きいほか、劉慈欣氏は「中国にハリウッドのような成熟したSF映画産業体系がないことも、国産SF映画の制作を困難にしている」と指摘した。
国産SF映画は発展の最中にある。2019年に複数の国産SF映画が公開されると見られ、劉慈欣氏の小説を改編した『流浪地球』もその1つである。
呉岩氏は、これらの作品が成功すれば、国産SF映画市場を急成長に導けるだろうとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月26日