中国の天然ガス消費需要が急増している。昨年の消費量は約2400㎥(立方メートル)だった。今年1-9月期は2000億立方メートルに迫り、年間では2700億立方メートルに達すると予測されており、天然ガス消費料の増加が世界で最も速い市場となっている。この予測は11月16日、シンクタンクの中国石油経済技術研究院が北京で開催した「2018国内外石油科学技術の発展と展望」発表会で示された。
中国石油天然気股フェン有限公司の副総裁と探査・生産公司の総経理を務める李鷺光氏は、「世界の石油ガス産業の持続的発展は技術革新の賜物で、『シェールガス革命』は非在来型天然ガス資源の採掘と供給能力を大きく向上させるとともに、天然ガス黄金時代の到来を速め、世界のエネルギー構造を再構築した。世界ではいま、デジタル化・ネットワーク化・スマート化などの新たな知識や技術が次々と公開されており、石油ガス産業は技術革新抜きでは語れない」と述べた。
中国石油経済技術研究院の呂建中副院長は、「世界の石油ガス探査開発の対象が在来型から非在来型に、陸から海へ、浅層浅海から深層深海へシフトするのに伴い、開発の難易度が上がり、技術や設備への要求が益々高まっている」とし、世界の石油ガス工業は過去の「資本主導」「資源主導」から「技術主導」に変わりつつあるとの見方を示した。
専門家は、「現在の石油産業はビッグデータ・AI・バーチャルリアリティ・IoT・ブロックチェーンなど新技術の応用を加速しており、ナノテク・グラフェンなどの新材料が続々と現れている。これらの新技術や新材料の深い融合は、石油産業のデジタル化・スマート化へのモデル転換を後押しする見通し」と語る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月27日