400年以上前、スペインの商船がアメリカ大陸とアジアを結び、シルク、磁器、茶葉など中国の大量の貨物を、フィリピンからアジア―アメリカ大陸―欧州というルートで欧州に輸送した。今や「一帯一路」の波に乗り、ユーラシア大陸の東西両端に位置する中国とスペインの経済交流は、いっそう切っても切り離せないものになっている。
スペインは現在、中国のEUにおける6番目の貿易パートナーになっている。中国はスペインにとって、EUを除く最大の貿易パートナーだ。双方の貿易額は昨年、前年比7.5%増の309億4000万ドルに達した。両国の経済・貿易協力の絆が深まり、両国経済の共同発展を力強く推進している。
スパインの対中輸出貨物のトップ3は、ワイン、オリーブオイル、肉類となっている。スペイン産のワインは早くから中国市場に進出しており、輸出量は近年増加を続けている。スペインは昨年、中国に1億3000万リットルのワインを輸出し、フランス、豪州、チリに次ぐ中国市場へのワイン供給国になった。
スペインは世界4位の豚肉生産国、世界3位の豚肉輸出国だ。スペイン投資促進機関の代表者は記者に、「スペインの昨年の対中豚肉輸出量は32万4000トン、輸出額は5億900万ユーロにのぼる。中国はスペインにとって世界2位の豚肉輸出先だ」と話した。
中国のECサイトはスペイン市場に根ざし力強く発展し、市場シェアを高めている。うちアリババの通販サイト「全球速売通」(アリエクスプレス)はスペイン全国で770万人の登録ユーザーを持ち、スペイン最大の越境プラットフォームとなった。「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)の前に、速売通とスペイン最大の小売グループ「エル・コルテ・イングレス」が事業提携した。速売通の取扱商品がオフラインの販売ルートを手にし、全国にオフラインの受け取り場所が設置された。同社が第三者に受け取り場所を開放するのはこれが初。