今回の外遊で、習主席はアルゼンチンで「G20タイム」も過ごす。11月30日から12月1日にかけて、第13回G20サミットがブエノスアイレスで開催される。今年はG20サミットの開始から10周年にあたり、反グローバル化傾向が台頭する中、サミットは大いに注目されている。
習主席がG20サミットに出席、またはG20サミットの議長を務めるのは今回で6回連続だ。これは中国側がG20制度を非常に重視していること、世界経済ガバナンスの整備に力を捧げることを積極的に望んでいることを十分に示すものだと指摘される。
今回のサミットは「公正で持続可能な開発のための合意形成」をテーマとしている。3つの段階会議と非公開首脳会議が中心で、世界経済、貿易と投資、デジタル経済、持続可能な開発、インフラ、気候変動などの議題を主に話し合う。習主席はこれらの問題について中国側の立場と主張を明らかにし、各国首脳と意見交換する。会期中に習主席はBRICS首脳会議にも出席する。
2013年から2017年まで、習主席はG20サミットで開放型世界経済の建設、革新的発展方式、世界経済ガバナンスの整備などについて中国の主張を示し、各国から注目された。世界情勢の推移が重要な時期にある現在、中国がこの重要な世界経済ガバナンスのプラットフォームにおいて提案と主張を打ち出すことを国際社会は特に期待していると指摘される。
欧州から中南米へ、二国間から多国間へ、中国元首外交の新たな出発にともない、今回の外遊が中国とEUの関係、中国と中南米の関係に新たな原動力を与え、世界経済ガバナンスに新たな力を与えることは間違いない。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年11月28日