29日付ワシントン・ポスト紙は「トランプ氏の対中関税、クリスマスの電飾を奪う」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
関税に反対する団体は水曜日、トランプ政権の対中関税がクリスマスの電飾の価格を引き上げていると発表した。トランプ大統領は今年9月末、2000億ドル分の中国製品に10%の関税を上乗せした。クリスマスの電飾もその中に含まれる。クリスマスシーズンに入荷拡大に追われる米国の商店が、真っ先に影響を被った。
共和党下院議員、関税に反対する産業団体の連合の広報を務めるチャールズ・ブスタニー氏は、コスト増はクリスマス商品を購入する消費者に転嫁されていると述べた。米国勢調査局のデータによると、米国で販売されているクリスマスの電飾のほぼすべてが輸入品で、昨年は中国製品が8割以上を占めた。ブスタニー氏は「これは関税が米国の商店と勤労者世帯への増税であることを示すもう一つの例だ」と述べた。
アナリストは、これらの関税により今年のクリスマスシーズンの小売価格が急騰することはないと予想した。しかしトランプ氏がより広範かつ高い関税を導入すると発表していることから、来年は小売価格が急騰することになる。メリーランド州の州都アナポリスで、100個のLED照明が使われている彩色テープライトの販売価格は17.98ドルで、昨年より横ばいとなっている。ブスタニー氏はトランプ氏に対して、今週末のG20サミットの会期中に、中国の首脳と貿易戦争を終わらせることで合意するよう求めた。「多くの米国人が、彼と中国の合意に期待している」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月30日