数世紀前、太平洋には古の航路があった。中国から東南アジアを経由しアメリカ大陸に到達するこの航路は、シルクロードを海に延長した。「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設は今年1月、ラテンアメリカまで拡大した。
コロンビアは南米北西部に位置する。北米・南米大陸の交通要衝であり、大西洋と太平洋につながる国でもある。
朱建国氏はコロンビア中国企業協会会長であり、中国石化国際石油調査開発公司コロンビア・ヌエバ・グラナダエネルギー公司のCEOでもある。朱氏によると、中国企業は2010年よりコロンビアに進出しており、近年その数が増加している。中国企業協会が設立された2016年には、すでにインフラ、石油、自動車、情報産業、鉱業の5つの分科会があり、中国企業70社以上が入会している。コロンビアにはインフラ整備の巨大な市場と多くのチャンスがあるが、産業すり合わせの過程を踏まえる必要があるという。
ラテンアメリカはインフラ整備が遅れており、分布が不均衡で、経済発展の大きな妨げになっている。記者がコロンビアの首都ボゴタを訪れたところ、大半の道路が2車線のみで、道路状況も思わしくなかった。一帯一路という国際協力プラットフォームの建設により、ラテンアメリカはインフラ整備に向けより多くの資金と技術を獲得し、相互接続をより良く実現できる。