氷雪ツアー市場については、スキー、スケート、温泉、雪景色観賞をテーマとした旅行が主流となっており、黒竜江省ハルビン、吉林省長白山、吉林省北大壺などが引き続き、今年の氷雪ツアーの人気目的地となっている。このほか、冬春シーズンの西北旅行を対象とした優遇措置が推進され、オフシーズンの旅行価格が値下がりしていることから、内蒙古(内モンゴル)自治区呼倫貝爾(フルンボイル)や新疆ウイグル自治区阿勒泰(アルタイ)なども、良質な氷雪観光資源や素晴らしい冬春シーズンツアーにより、今年の氷雪ツアーの新興目的地となる見込みが高い。
海外旅行に関しては、「年越し」、「ショッピング」、「オーロラ」が、多くの観光客にとって、年末の「休暇を繋ぎ合わせた旅行」におけるキーワードとなっている。気候が温暖で、比較的近場で、ビザの利便性が高いタイ、日本、インドネシア各国の人気が高い。このうち、タイ政府がアライバルビザ申請費の無料化や電子アライバルビザ実施などの関連措置を打ち出した影響で、バンコク、チェンマイ、プーケット島などに多くの中国人観光客の注目が集まり、「チェンマイだけ」のディープ旅や「バンコク+チェンマイ」、「チェンマイ+チェンライ」、「プーケット島+チェンマイ」など複数の場所をめぐるツアーが良く売れている。また、クリスマスのショッピングシーズンを迎えることから、若い観光客のなかには、クリスマス中に海外を訪れ、クリスマスイベントやショッピング三昧を楽しむ人が多い。オーロラ観光が大好きな観光客にとって、この時期は北極地方にオーロラを観に行くには絶好のシーズンであるため、北極地方にあるフィンランド、ノルウェー、アイスランドの各国は、「80後(1980年代生まれ)」や「90後(1990年代生まれ)」の間で人気を博している。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年12月7日