クアルコムは10日、福建省福州市の中級人民法院が、同社が求めたアップル子会社4社への仮処分2件を認め、クアルコムの特許2件を含む無許可の製品を中国で輸入・販売する権利侵害の停止を求めたと発表した。対象製品はiPhone 6S、iPhone 6S Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X。2件の特許はこれまでの特許無効手続きの中で、中華人民共和国国家知識産権局から有効と判断されていた。
クアルコムの法務部門トップ、ドン・ローゼンバーグ副社長は「当社は取引先との関係を十分に重視しており、訴訟により裁判所から支持を得るつもりはないが、知的財産権の保護の必要性を信じて疑わない。アップルは当社の知的財産権から利益を上げ続ける一方、当社への支払いを拒否している。一連の裁判所命令により、クアルコムが保有する膨大な特許ポートフォリオの強さが改めて確認された」と述べた。
この特許は、ユーザーが写真のサイズや見た目を調整して保存する機能や、画面をスワイプすることでアプリを探し、終了する操作に関するもの。
中国と世界の司法機関は現在、アップルによる類似するクアルコムに対する特許侵害をめぐり、審理を行っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月11日