かつて持て囃されたアップルは現在、新型機種の販促に取り組み、各種キャンペーンに全力を入れている。
日本の通信事業者に補助金を支給することで、iPhone XRを3割引きで販売させるほか、アップルは米公式サイトで新たなキャンペーンを発表した。iPhone7 PlusからiPhone XRに買い替えれば、より割安になる。
業界関係者はさらに、アップルが新型iPhoneの生産ラインを計画的に縮小する、新たな生産計画の準備を進めていると述べた。iPhone Xの生産計画を再開する可能性があるという。
第一手機界研究院の孫燕飈氏は、アップルの今回の販促は、市場の激しい競争から大きな圧力を受けたことによる在庫整理と分析した。「アップルは近年、携帯電話の値上げを続けてきたが、販売台数は減少を続けた。これはその方針に問題が存在することを意味する。アップルは今回、iPhone XRなどの一部機種の値下げに踏み切ったが、これは見通しが甘く多くの在庫を抱えるようになったためであり、販促により消化する必要がある。長期的に見ると、アップルのその他の新型機種も値下げされる。これはその他の携帯メーカーからの攻勢を受けた必然的な結果だ」
iPhoneは革新不足が疑われており、iPhone XRの材料も安っぽいと指摘されている。ところがアップルは依然として強気の価格設定をし、業界と市場から批判を浴びていた。
英調査会社IHSの携帯電話市場上席アナリストの李懐斌氏は、「アップルが今年発売した携帯電話は割高で、全体的な販売に大きな影響を及ぼした。昨年のiPhone Xから、iPhoneの販売台数が減少を始めた。今年の新型機種も昨年の基礎を踏襲しており、大きな変化がなく革新が不足している。それにも関わらず強気の価格設定を維持したが、市場から認められていない。高い価格はiPhoneの販売に大きな影響を及ぼしている。アップルの今回のマーケティング方法は、新型機種の間接的な値下げだ。この方法は旧機種の割引よりも柔軟性が高い」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月11日