米連邦準備制度理事会(FRB)は年内最後の会合を控えているが、利上げに踏み切る可能性が高い。FRBの金利は中国金融市場の金利指標に追いつくか、上回る可能性もある。この重要な時期を控え、中央銀行は流動性の「調整弁」をしっかりコントロールする態度を非常に明確に示している。
アナリストは、金利差を安定させ為替レートの底を支えるため、短期間内に金融緩和が行われる可能性は下がっており、元安リスクが収束に向かうと予想した。長期的に見ると、FRBによる利上げが終わりに近づくことで、中国の金融緩和の空間が再び広がり、利下げが続くことになる。
今週は注目すべき週だ。一連の重要データが発表されるほか、米国、日本、英国の中央銀行による会合が開かれる。うちFRBの12月の会合が最も重要になる。FRBの連邦公開市場委員会(FOMC)は北京時間12月20日未明に金利決定と政策声明を発表する。FRBのパウエル議長はその後、記者会見を開く。
年末は財政出動が増えるため、中国中央銀行による準備率引き下げの可能性は低い。しかし長期的に見ると、FRBの利上げが終わりに近づくにつれドル安に転じ、為替レートの拘束が弱まった後に、金融緩和の空間が再び広がる可能性がある。中国国際金融股份有限公司は、世界は2019年に再び低金利時代を迎えると予想した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月18日