海外メディアが伝えたところによると、イギリスの通信会社3社は、華為(ファーウェイ)の5G設備を引き続き使用することを発表した。Three UKは華為と20億ポンド(約197億香港ドル)の契約を結び、イギリス各地に5Gネットワークを構築し、2019年に運営を開始する予定。イギリスの通信会社のO2、Everything Everywhere(EE)、ボーダフォンの3社は華為の設備のテストを開始しているという。
イギリスのBT傘下のEEは今年2月に華為の設備のテストを開始。ボーダフォンは2月に華為と提携し、スペインで世界初の5G通話テストを実施した。香港の実業家の李嘉誠氏が所有する長和電信のイギリス法人Three UKは、華為と20億ポンドのネットワーキング契約を結んだ。
そのほか、O2の広報担当者は、「契約は早くに締結し、現在は華為の無線設備のテストを行い、その後に技術をロンドンの基地局に導入する」と明かしている。O2は2019年1月に次世代5Gネットワークの試運転を開始し、ロンドンの200カ所以上で現在のノキアの設備に代わり華為のハード機器が使用できるようになる。同社はネットワークの「5Gの準備」を終えて上場の準備に入る。
オンライン統計会社のStatistaによると、2017年12月31日時点のBTおよびその傘下EEのイギリス通信市場におけるシェアは28%。2位はO2で26%、続いてボーダフォンが21%、Three UKが12%となっている。
科学技術サイトのThe Registerによると、Three UKの華為を戦略的サプライヤーとする思いは最も強く、華為の5G設備と技術を通して通信機能を3~5倍に拡大したいと考えている。
BTは、華為の設備はライバルのノキアやエリクソンなどより先進的だと認めている。BTのチーフアーキテクトのネイル・マクラエ氏は、「華為は現在唯一の本当の5Gサプライヤー。その他の企業はまだ5G技術で追いかける必要がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月27日