2018年の最後の1日、世界最大の金融市場指数提供業者であるS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが、グローバル指数に組み入れるA株のリストを正式に公開した。今回はA株1241銘柄がグローバル指数に組み入れられた。うちウエートが最も高かった50銘柄は、貴州茅台、中国平安、招商銀行、農業銀行など。
これはMSCIが昨年6月にA株226銘柄をグローバル指数に組み入れ、FTSE RussellがA株をグローバル指数に組み入れることを決定したことに続く、A株国際化の象徴的な出来事となった。
中国改革発展研究基金会の趙亜贇研究員は昨日、証券日報の記者に次のように話した。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが初となるA株入選リストを公開したが、これによりA株のさらなる国際化の一年が始まる。A株にとってのメリットは、同指数に組み入れられた企業が西側諸国の大手金融機関から資産配分リストに入れられることだ。中国市場が安定化すれば、これらの銘柄の購入に大量の資金が流れる。機関投資家がより高い優位性を占め、バリュー投資の理念が徐々に市場の主流になる。2019年にA株が下落する余地はそれほど残されておらず、すでに株価が下がっているため、確かに投資の価値がある。
中郵証券の尚震宇・董事総経理は昨日、証券日報のインタビューに応じた際に、次のように話した。A株1241銘柄が同指数に組み入れられたことは、A株国際化を加速する。A株市場の投資価値が徐々に浮き彫りになり、多くの海外投資機関から受け入れられることを示している。A株の底値を探る段階は、海外の資金配分に有利なチャンスをもたらしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月2日