中国税関総署は先ごろ、2018年末を有効期限として登録されていた海外64社の乳幼児向け乳製品の審査結果を発表した。それによると、審査を経て、登録延長条件を満たした55社の登録延長が決定された一方、登録延長申請を出さなかった海外メーカー9社が登録資格を取り消された。この9社が2019年1月1日以降に生産する製品は中国市場に持ち込むことができず、2019年1月1日以前に生産した製品で通関時に賞味期限が3カ月未満の製品も輸入できなくなった。
今回の措置は「中華人民共和国食品安全法」と「輸入食品海外生産企業登録管理規定」にもとづき講じられた。
現時点で、2018年の中国の乳幼児向け粉ミルク輸入統計は未発表だが、引き続き大幅に増加している可能性が高い。発表済みの2017年統計によると、中国は世界60カ国・地域から225万7千トン、93億米ドルの乳製品を輸入し、それぞれ2016年比の増加率が13.3%、36.1%に達し、乳製品は中国の輸入額が最も伸びた食品となった。2008年から2017年の10年間で、中国の乳製品輸入量の複合年間増加率は21.5%に達している。
工業情報化部(工信部)消費品司司長の高延敏氏は、今のところ国内の乳幼児向け粉ミルク製品が輸入に頼る状況は根本的に変わっていないとの見解を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月4日