有名監査法人アーンスト・アンド・ヤングは24日、2018年通年の中国海外投資概況を発表した。報告書によると、昨年発表された中国の海外M&A金額は1080億ドルに達した。欧州は依然として最も集中しており、前年比で2割弱増加し全体の6割を占めた。
報告書によると、世界の地政学に不確実性が存在する今年、中国の対外直接投資構造は改善を続けている。全業界の対外直接投資は4.2%増の1298億3000万ドルとなり、うち対外金融類直接投資は倍増した。
M&A金額を見ると、電力・公共事業、消費財、テクノロジー・メディア・通信(TMT)が昨年、最も人気の高かったM&A対象となった。件数で見ると、TMTが5年連続で最多となった。
アーンスト・アンド・ヤング中国海外投資事業部のグローバル主幹は、海外M&A状況について「中国企業の海外M&Aは昨年慎重になり、取引件数が大幅に減少した(前年比16.7%減)。世界の地政学的情勢は現在、変化が激しく予想し難い。多くの国と地域が外資による投資を引き締めているか、引き締めを予定しており、投資リスクがさらに拡大している。投資家は関連政策に注目し、効果的にリスクコントロールするべきだ」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月25日