2019年世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が25日、スイスのダボスで閉幕した。世界経済の成長鈍化、保護主義、一国主義、ポピュリズムの台頭などを受け、「グローバリゼーション4.0:第4次産業革命時代のグローバル構造を築く」をテーマとした今年のダボス会議は、世界経済とグローバル化の変化に新たな発想をもたらした。
中国の王岐山国家副主席は代表団を率いてダボス会議に出席し、要請に応じ基調演説を行った。世界に中国の立場と主張を伝え、改革をさらに深化し開放を拡大し発展を推進する中国の揺るぎなき決意を示した。今年のダボス会議では、中国に関する議題が注目の話題になり、中国の声とプランが注目を浴びた。世界経済構造に対する中国の重要なリーダーシップ、グローバル化の新構造の構築における中国の重要な力も、国際社会から期待を寄せられた。
同フォーラム創設者兼会長のクラウス・シュワブ氏は開幕式で、世界的な課題を系統的に見据え、より包括的で持続可能な手段によりグローバル化を促進するよう国際社会に呼びかけた。
シュワブ氏はメディアに対して、中国の影響力がダボス会議で拡大を続けていると感嘆し、「中国の代表団は1979年に初めてダボス会議に出席した。当時の中国の代表者は、自国の観点を示すことが少なかった。ところが40年後には、中国の代表者と彼らの意見が、ダボス会議の不可欠な部分になった」と振り返った。
「グローバリゼーション4.0:第4次産業革命時代のグローバル構造を築く」というテーマは、人を中心とする平和で包括的で持続可能な発展モデルの構築を促進し、さらに深化するグローバル化の流れと第4次産業革命に適応することを目的として設定された。この位置づけは中国が打ち出した、「革新駆動を堅持し、活力あふれる成長モデルを構築」「協力と連携を堅持し、開放とウィンウィンの協力モデルを構築」「時代と共に進むことを堅持し、公正で合理的なガバナンスモデルを構築」「公平と包括を堅持し、バランスの取れた利益があまねく行き渡る発展モデルを構築」といったプランと図らずも合致している。