改革開放以来、都市競争をはじめとする地域競争は中国の経済成長の重要な動力の1つとされているが、このような競争が単純な経済や規模の競争から総合的な競争へと変わっている。近年、カルチャー産業の発展に伴い、カルチャー産業パーク、カルチャー企業、カルチャーブランドなどは地域の総合的実力を評価する重要な基準となり、都市カルチャーの競争力を引き上げる多元的な価値も有する。
カルチャー・クリエイティブ産業が都市発展の新たな目標に
このような背景下で、各都市は足並みを加速化し、カルチャー産業やデジタルクリエイティブ産業の発展を通して活性化を目指している。「上海文創五十条」は、グローバル・アニメゲーム創作センター、グローバルeスポーツの都の建設を提起。北京市の『文化創意産業の革新的発展の推進に関する意見』は、新時期の首都の発展にはデジタルクリエイティブとコンテンツ著作権の「2大発展方向」と「9大重点分野」で構成されるカルチャー・クリエイティブのハイレベルで精密で先端的なコンテンツ体系の構築が必要だと強調。杭州市の『国際文化創意センターの建設加速に関する実施意見』は、「グローバル・デジタルコンテンツ産業センターの構築」という目標を掲げた。
「デジタルコンテンツ産業はカルチャー産業の発展のコア部分の1つで、将来性があり発展が速い。伝統的なカルチャー産業と比べ、デジタルコンテンツ産業は文化資源への依存性が低く、主に科学技術力、クリエイター、クリエイティブ環境などに頼り、多くの都市が資源の呪いから脱却している。多くの都市がデジタルカルチャー産業を主な発展方向にし、デジタルカルチャー産業の導入後、都市発展における{資源の呪縛)は打ち破られる」。1月17日から20日に成都市で開かれた「TGC騰訊デジタル文創祭」(以下、文創祭)で、北京社会科学院マスコミ研究所の郭万超所長はこのように述べた。