中国資本市場改革の足並みが加速している。中央経済活動会議の開催から間もないが、国家外貨管理局はこのほど、QFIIの投資枠を1500億ドルから3000億ドルに増やすと発表した。中国証券監督管理委員会の方星海副主席は中国資本市場フォーラムに出席し、資本市場を大々的に発展させ、大量の国際中長期資金を導入し、科創板の創設を推し進める必要があると述べた。
中央経済活動会議は経済体制改革、中でも資本市場改革の加速化について以下のように言及した。資本市場は金融において小さな動きが全体に及ぶという作用があり、改革の深化を通して規範・透明・開放的で活力と粘り強さのある資本市場を形成し、上場会社の質を高め、取引制度を整備し、より多くの中長期資金を率いれ、上海証券取引所での科創板の創設と登録制の試行を早期実現する必要がある。
中央の資本市場に対する位置付けは非常に明確であり、資本市場の中国の金融体系ひいては経済体制改革における重要性は言うまでもない。
資本市場は規範・透明化する必要がある。再融資、M&A再編の規範化から上場会社の配当の奨励、持ち株放出新規定による「野蛮な持ち株放出」の取り締まりから発行審査制度の見直し、IPOの常態的発行から株式発行制度改革の安定した推進に至るまで、多くの改革措置が資本市場の安定した運営の基礎を全面的に固めている。