複数の在学中の大学生は取材に対して、「いろんな所からお金を借りて、今では負債が1万元以上になっている。毎月最低1000元は返済しなければならず、ほとんどお金が回らない状態になっている」と打ち明けた。
きりがない「必需品」の購入に振り回されている大学生のほか、90後を中心とする働く若者の消費意識も、80後などとは大きく異なり、過剰消費に陥っている。
その典型的なケースとして、住宅の不動産価格が高すぎたり、または住宅を購入する資格を満たしていない大都市の若者が、住宅を購入するのをあきらめるかのように、会社から支給される住宅積立金を生活費にまわしているという現象もあるほどだ。
海爾(ハイアール)消費金融がここ3年の統計をまとめて発表した中国338都市の450万人をカバーした「消費金融報告2018」によると、70後や80後が主に家庭のためお金を使っているのに対して、90後は、生活の質の向上を重視して「自分のため」にお金を使っており、過剰消費状態になっている。
消費者金融を利用したことがある人のうち、最も多いのは26-30歳で、26.56%を占める。また、月收が3000-5000元、年收が8万元以下の人が8割を占めている。借金して買い物をする人が多いのは三線都市で、その借り入れ件数が全体の74.44%を占めているのは注目に値する。
都市で生き残るために奮闘し、生活費も節約しながらマイホームを買っている上の世代の人々とは異なり、今の若者は都市で成長し、学校に通い、就職し、その目標ははっきりせず、ストレスもあまり感じておらず、貯金という意識や習慣もあまりない。