過剰消費陥る中国の1990年代生まれが「負豪」に 親が肩代わり

過剰消費陥る中国の1990年代生まれが「負豪」に 親が肩代わり。

タグ:中国消費

発信時間:2019-01-30 17:44:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

もう一つの理由は、借金を特徴とする若者の過剰消費は、現在の経済社会環境の至る所で見られる各種刺激、誘惑と関係がある点だ。

例えば、銀行のクレジットカードは、預金残高を超えたキャッシングを勧めてくる。大学の寮では、スタッフがクレジットカードの手続きを宣伝し、銀行は定期的にショートメッセージや電話でも勧誘し、クレジットカードで借金して買い物するよう、若者を誘導している。

統計によると、住宅ローンに限度額がある今、消費者金融が商業銀行の中心事業になり、急速に成長している。

中国人民銀行(中央銀行)の統計によると、クレジットカードによる負債のうち、返済期限を半年超えても未返済となっている負債額は10年末の時点で76億8900万元に達し、その後も急激に増えて、18年第三四半期(7-9月)末の時点で、880億9800万元に達している。

このように、毎日好きな物を食べたり飲んだりし、高い消費力を持っているように見えても、実際には負債を抱えながら買い物している消費者が今増加しており、彼らは「負豪」と呼ばれている。中、大都市で働く若者がその「負豪」の中心となっている。

金融サービス会社アント・フィナンシャルと米フィデリティ・インベスメンツが共同で発表した「中国老後のビジョン調査報告2018」によると、中国の35歳以下の若者の56%がまだ老後のための貯蓄を始めておらず、44%の一人当たりの毎月の貯蓄額は1339元にとどまり、一部の若者は「貯金がゼロで、負債をたくさん抱えている」状態に陥っている。

安徽師範大学のカウンセリング研究所の方双虎・所長ら専門家は、「社会全体が若者が健全な消費意識や金融意識を身につけるよう導き、学校は消費をめぐる教育、命をめぐる教育を強化し、若者が過度にあれこれ心配することなくお金を使いながらも、健全な消費意識を身につけるよサポートしなければならない」と指摘する。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年1月30日


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