上記のリポートによると、2018年の中国資産証券化の市場規模は急成長し続けており、資産証券化商品の年間発行額は前年比36%増の2兆100億元、2018年末の発行残高は同47%増の3兆900億元だった。
資産証券化商品の発行総額の拡大と同時に、商品の構成比も一段と改善している。企業ABSと貸出ABSのシェアは両者ともに47%と拮抗、ABNは6%。企業ABSは依然として発行額が最大だが、2017年に比べると伸び悩みが目立つ。貸出ABSは成長著しく、発行量の比率は企業ABSに迫り、委託保管量は首位。資産担保手形(ABN)の発行量は大幅増加しているが、伸び率は2017年比でやや縮小した。
中誠信研究院の余璐・研究員は、「資産証券化商品の発行規模はすでに債券市場の一角を占めている。中誠信国際の統計では、2018年の中国債券発行規模は43兆8000億元、資産証券化商品の割合はその4.59%だ」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月31日