春節(旧正月)を控え、需給などのさまざまな影響を受け、金価格が続騰している。国際金価格は1月31日に、1オンス当たり1320.55ドル前後を維持した。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が発表した最新の「金需要トレンド」によると、昨年の世界の金需要は前年比4%増の4345.1トンに達し、世界の過去5年の平均水準の4347.5トンとほぼ同等になった。金需要が昨年増加したのは、中央銀行による買い入れ、下半期の金塊と金貨の投資の拡大が理由だ。金ETFの流入量は昨年67%減となったが、第4四半期には112.4トンの流入量により再び需要を拡大した。
中国人消費者の需要は昨年第4四半期にやや減少したが、金市場は積極的な流れを示している。金のアクセサリー小売業者は製品の革新と都市部における事業拡大により、新たな消費者を集めている。中米貿易摩擦と元安により、多くの投資家が金塊と金貨の購入を続けた。
WGC中国区責任者の王立新氏によると、第4四半期に金のアクセサリーの需要回復が滞ったが、昨年の中国の金のアクセサリーの需要は3%増の672.5トンにのぼり、3年ぶりの高水準になった。第4四半期の需要が3%減の174.8トンになったことには、主に次の2つの原因がある。中国の金価格は10月に大幅に上昇し、かつ中国経済の成長率が引き続き低下した。次に、国慶節連休中の金のアクセサリーの需要拡大は例年に及ばず、長期連休中にショッピングをする傾向が弱まりつつある。多くの消費者は長期連休を旅行などの体験型消費に用いるようになっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月3日