国際原油価格の大幅下落も好材料だ。中国は世界最大の原油輸入国で、輸入原油価格の下落は石油化学製品を原料とする企業の生産コスト軽減や競争力増強、収益向上にプラスとなる。国際原油価格は長年に渡り上昇し続け、1バレル140米ドルをつけたこともあったが、今は60米ドル前後で落ち着いている。このような状況で、中国の7億トン超の石油精製能力が発揮されようとしている。歴史上、石油などのエネルギー価格の下落は、その後往々にして比較的速いペースの経済成長を伴ってきた。一方で、石油価格の大幅上昇は往々にして経済危機を誘発しがちで、1973年のオイルショックが招いた世界的な経済危機がその例だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月17日