中国工業情報化部はこのほど、自動車・船舶税減免優遇策の対象モデルを発表した。省エネ自動車49車種と新エネルギー車371車種を含む計420モデルが対象となる。通達によると、広汽本田、広汽豊田、上汽大衆、北汽福田、BYD、長安汽車などのブランドの複数の車種が対象に盛り込まれている。
中国汽車工業協会の統計によると、2018年の中国の自動車生産台数は2780万9000台、販売台数は2808万1000台で前年比それぞれ4.2%と2.8%減少した。しかし、新エネ車は2018年に急成長を実現し、生産台数は127万台、販売台数は125万6000台で59.9%と61.7%増だった。
新エネ車の「省エネ」に疑問の声
新エネ車は政策対象になったが、国内の新エネ車企業の蔚来ES8モデルに対し、「100キロあたりのエネルギー消費量は50キロワット時で、ディーゼル燃料40リットル分に相当し、自動車メーカーが言うほど省エネではない」との指摘もある。これについて、蔚来の担当者はミニブログで次のようにコメントした。100キロあたり35~40リットルのディーゼル燃料、1キロあたり1キロワット時は客観的ではなく、誤解がある。電気自動車の電力消費は使用環境、シーン、運転の習慣などと関係がある。マイナス30度で長距離を走行する場合は、個人的に電気自動車はお勧めしない。また、電池技術の影響により、航続距離はガソリン車と差がある。
業界関係者は、中国の新エネ車産業の発展に伴い、多くの自動車製造の新たな力が加わり、全体的な発展レベルを見ると、中国の新エネ車産業はまだ持続的発展の途中にあるとの見解を示した。